きよかぜ便り

60の手習いで覚えたパソコンとカメラで楽しんでいます

2016年03月


イメージ 1
築地市場の名物・ターレットトラックも休日です

2016年3月21日(月)…NPO法人・東京シティガイドクラブ主催の大江戸街歩き・《ありがとう「築地市場」&明石町「はじめて物語」》が、3月26日に開催されます。人気の企画で参加人員が倍以上に増えたため、急遽夫もガイドをすることになりました。夫の何回目かの築地下見に、邪魔にならない様に私もついていくことにしました。

都営大江戸線の築地駅出口前の景色です

イメージ 2
       朝日新聞本社ビル             国立がんセンター中央病院

この地は江戸期は松平定信の下屋敷で、「浴恩園」という汐入回遊式庭園がありました。明治以降は海軍関係用地となり、その後昭和10年に築地市場となりました。

イメージ 3
築地市場案内図…21日は祭日ですので、築地場内市場は閉鎖されていました

家康が江戸入府後、摂津国佃出身の漁師が隅田川の砂州に佃島を築島し、江戸城に魚介を献上する役を担い、余った魚介を売ったのが日本橋袂の「日本橋魚河岸」でした。その魚河岸が大正12年の関東大震災で焼失後、昭和10年に築地市場が開場し以来80年…築地市場は老朽化により平成28年11月に豊洲へ移転します。


イメージ 4
築地場内市場は休日の為、ひっそりと静まっています


イメージ 5
ただし、場内市場も寿司屋だけは別、営業中の人気店には昼前から長蛇の列です


イメージ 6
築地場内市場内の「魚河岸水神社」


イメージ 7
波除稲荷神社

当時築地界隈は一面の海で、埋め立て工事は難航していましたが、海面に漂い光る稲荷神像を祀った処、波風が収まり埋め立も無事終了しました。以来、厄除けや航海安全の神として崇敬されました。例大祭の「獅子祭」は3年に1度行われます。


イメージ 8
       獅子殿の「天井厄除け大獅子」         「お歯黒獅子」…雌の獅子


イメージ 9
鉄製天水鉢…尾張徳川家の連中の奉納です


イメージ 10
卵塚・鮟鱇塚・海老塚・寿司塚など、色々の供養塔が建立されています


イメージ 11
勝鬨橋(かちどきばし)…現在は隅田川最下流の橋です

勝鬨橋…昭和15年(1940)竣工、全長約240m、双葉跳開橋で約70度まで開きました。当初は東洋一の規模で1日5回跳開しましたが、隅田川を航行する船が減少し、反対に橋の上の晴海通りの交通量が増えたため、昭和45年の開閉を最後に、現在は開かずの橋になっています。同行の友人のA様も、ガイド役の夫も、小学生時に先生の引率で、開閉する勝鬨橋を見学に来たことがあるそうです。


イメージ 12
勝鬨の渡し…ここには架橋される前に、築地と月島を結ぶ渡船場がありました


イメージ 13
築地大橋…隅田川に新設さ.れる 39 番目の橋梁で、まだ開通していません


イメージ 14
勝鬨橋の奥は月島

マンション屋上の月のマークは"月島の象徴"…夜間はライトアップされるそうです。


イメージ 15
隅田川と隅田川テラスの景色


隅田川テラスを歩いて聖路加ツインタワーへ向かいました

イメージ 16
暗渠となっている築地川が隅田川に注ぐ水門です


イメージ 17
煉瓦塀の中は、有名な高級料理店「治作」…ここは岩崎家別邸跡地だそうです


イメージ 18
隅田川クルーズの船着場…屋根には多くのユリカモメ(都鳥)が、羽をやすめます


イメージ 19
聖路加ツインタワー…地上48階の複合施設と38階の聖路加レジデンス


イメージ 20
聖路加ガーデンテラスからの隅田川の眺め


イメージ 21
聖路加ガーデン内の"アメリカ公使館跡の碑"…碑は日本の3か所にあるそうです


イメージ 22
聖路加ガーデン内…椅子が用意されていて休息できます


…下見編②に続きます…




イメージ 1


2016年3月23日(水)…都立薬用植物園は昭和21年設立で、それほど大規模な植物園ではないですが薬用植物や有毒植物、四季の山野草などが次々に咲きます。

イメージ 2
クレマチス


イメージ 3
モミジバイチゴ(紅葉葉苺)…多数の棘が生えています…実は食用になります


イメージ 4
クサボケ(草木瓜)…日本固有種で、自生の種はもっと小さく丈も低いです


イメージ 5
モクレイシ(木茘枝)


イメージ 6
ナギイカダ(梛筏)…2~3㎜の小さな花、葉の棘は鋭いです


最後に温室に入りました

イメージ 7
アリマウマノスズクサ(有馬馬の鈴草)…ウマノスズクサ属の蔓性多年草

近畿~九州の山地に自生し、牧野富太郎博士により有馬温泉付近で発見されたのが名の由来です。昆虫を媒介して受粉してもらう虫媒花で、この花の壺の中に入った虫は二度と外には出られません…黄色と暗紫色のコントラストが珍しい美しい花です。何度かこの温室で見ていますが、こんなに新鮮な花が沢山ついているのは初めて見ました…感動もので興奮してシャッターを押し続けました。

イメージ 8
アリマウマノスズクサ


イメージ 9
セキトメホオズキ(咳止酸漿)実…インド・ネパール原産で別名「アシュワガンダ」


イメージ 10
セキトメホオズキ…ネット検索するといろいろヒットする薬用植物です


イメージ 11
ギンゴウカン(銀合歓)葉…触ると葉を閉じます…友人と二人で触って遊びました


イメージ 12
モンキーポッド…和名は「アメリカ合歓の木」

日立グループののCM…小林亜星作曲・伊藤アキラ作詞の"この木なんの木 気になる木 名前も知らない木ですから 名前も知らない木になるでしょう"…は、ハワイ・オアフ島のこの木「モンキーポット」の大樹だそうです。

都立薬用植物園を後に青梅街道を歩き、小川寺に立ち寄りました

イメージ 13
小川寺山門前のソメイヨシノ…枝ではなく幹に咲いていた桜の花です


イメージ 14
小川寺庭園にある「逃げ水の里の碑」と「三十三観音仏」

嘗ての小平市は、逃げ水の里と言われるほどの水利の悪い荒野でした。幕府に願い出て玉川上水から小川用水を分水した小川九郎兵衛が、小川寺の開基です。

境内を一巡りして帰ろうとしたその時に、参道の石畳に蝶が止まりました

イメージ 15
デングチョウ(天狗蝶)…初めて見た美しい珍しい蝶でした

急いで標準レンズで撮った後…"じっとしていてね"と言いながら望遠レンズに換えて撮りました…しばらくの間羽を広げたままでいてくれました…同行の友人が、蝶に詳しい友人に写真を送り、珍しい蝶だと知りました…幸運な出会いでした。

イメージ 16
テングチョウ…タテハチョウ科で日本には一種類だけ分布する蝶だそうです


イメージ 17
テングチョウの影も美しいです…ネット検索では、東京都では絶滅となっています?


小川寺脇の美大通り(武蔵野美術大学)を歩き玉川上水緑道を歩きました

イメージ 18
ショウジョウバカマ((猩猩袴)…美大通りの民家の玄関先に咲いていました


イメージ 19
玉川上水緑道…羽村堰から続く道で、お喋りしながら歩くには最適の緑道です


イメージ 20
玉川上水…鷹の橋から上流…ここは羽村堰から約16キロの流れです


イメージ 21
イヌシデ(犬四手)?…木の幹が灰色でつるつるしていました


イメージ 22
西武国分寺線が玉川上水の橋を渡ります…右手に鷹の台駅があります

小平中央公園を少し巡り、鷹の台から西武国分寺線に乗り帰路につきました。ラッキーなことに電車は本川越行き…往路は所沢駅・東村山駅・小川駅と、3回も乗り換えましたが、復路は所沢でだけの乗り換えで済みました…いい一日でした…了…。






イメージ 22

2016年3月23日(水)・山荘の庭に咲く沢山の山野草の花守をしている友人がいます。"マンドレイク"の植物の名はその友人から聞きました。先日の"マンドレイク"の花の写真をメール添付して送ったら、友人も未だに見たことのないその花を、是非見てみたいと言います…最寄駅のホームで待ち合わせて、電車で出掛けました。

イメージ 1
マンドレイク…3日前の花は萎み、別の蕾が花開いています


イメージ 2
マンドレイク

マンドレイク…地中海沿岸に分布する多年草で別名「マンドラゴラ」、ナス科マンドラゴラ属の植物です。春に淡青色の花を咲かせ(ここの花は暗紫色)、初夏には創世記に「恋なすび」と記されている、小さい青リンゴのような果実をつけます。根茎が幾枝にも分かれ、個体によっては人型に似るそうです。根にはアルカロイドを含み幻覚、幻聴を伴い時には死に至るそうです。人のように動き引き抜くと悲鳴を上げて、まともに聞いた人間は発狂して死んでしまうという伝説があります(ネット検索より)

マンドレイクの花は3日前の20日に見た花も、今日咲いている花も、満開の花の状態のようですです…友人と一緒にこの花を見ることが出来て嬉しかったです。

温室裏の鉢植えにもいろんな珍しい花が咲いています

イメージ 3
ウスベニヒゴ(薄紅肥後)…エイザンスミレ×ヒゴスミレの交配種のスミレのようです


イメージ 4
名札がありませんが、葉がヒゴスミレに似ています


イメージ 5
アズマシロガネソウ(東白銀草)…キンポウゲ科の花で、初めて見た花です


イメージ 6
ウスバサイシン(薄葉細辛)鉢植…ヒメギフチョウの食草になります


イメージ 7
ミチノクサイシン(陸奥細辛)…暗紫色の釣鐘型の花です


イメージ 8
カモアシオウレン(鴨足黄連)鉢植…葉の形が鴨の足に似ます…初めて見た花です


イメージ 9
ニリンソウ(二輪草)鉢植…開き始めたばかりの可愛い花姿です


ロックガーデンに咲いていた花です

イメージ 10
アメリカスミレサイシン


イメージ 11
セントウソウ(仙洞草)


イメージ 12
チオノドクサ・ルシリエ


イメージ 13
トキワイカリソウ(常盤碇草)…常盤のはずの葉も、寒さで褐色になっています


林地の花…カタクリと共にヒトリシズカの花が沢山咲いていました

イメージ 20
ヒトリシズカ(一人静)…嘗ては「吉野静」の名が付いていたそうです


イメージ 21
ヒトリシズカ…一人ではなく群生することが多いです


イメージ 14
カタクリ(片栗)


イメージ 15
カタクリ(片栗)


イメージ 16
オオアラセイトウ(大紫羅欄花)…別名「ショカツサイ」「ムラサキハナナ」


イメージ 17
カキドオシ(垣通し)


イメージ 18
キュウリグサ(胡瓜草)…同じワスレナグサ属の為"ワスレナグサ"の花に似ます


イメージ 19
ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)

ジロボウエンゴサクの群生地に行きましたが、葉だけで花は一輪も咲いていません…"まだ早かったわね"と言うと友人が"あそこに咲いていますよ!"と…流石に花守様は山野草を見つけるのがお上手です…薄ピンク色の小さな花が愛しいです。

…花友と散策②に続きます…




イメージ 22

2016年3月20日(日)…1週間前に見たばかりの薬用植物園の「マンドレイク」の蕾が、その後花開いたのかどうか頻りに気になり、又出掛けてみました。

イメージ 1
マンドレイク…ナス科マンドラゴラ属で、薬草や魔術にも使われる伝説の植物です

初めて見るマンドレイクの花…この花は咲きかけの花でもっと平開するのか?花色ももっと色濃くなるのか?全く解りません。友人A様が植物に詳しい友人から教わった植物で、ネット検索で薬用植物園にも植栽されていると知りました。奥の一つの蕾が花開いていますが、よく見ないと見逃してしまいそうな、地味なナス科の花です。

イメージ 2
キクザキリュウキンカ(菊咲立金花)…別名「ヒメリュウキンカ」とも呼ばれます


イメージ 3
ウスベニヒゴ(薄紅肥後)鉢植

ウスベニヒゴ…名札には「ヒゴスミレ×エイザンスミレ」とありました。葉が基部まで深く5裂しているのが「ヒゴスミレ」で、3裂しているのが「エイザンスミレ」です。エイザンスミレは彼方此方の植物園で見かけますが、ヒゴスミレは見たことがありません。


イメージ 4
オキナグサ(翁草)鉢植…美しいキンポウゲ科の花ですが、有毒植物です


イメージ 5
ユキワリソウ(雪割草)紅花種…鉢植


ロックガーデンにも沢山の山野草が咲いています

イメージ 6
アネモネ・ブランダ…ヨーロッパ南東部原産のキンポウゲ科の植物です


イメージ 7
アマナ(甘菜)…別名「ムギクワイ」、根はクワイと同様にして食べられるそうです


イメージ 8
チオノドクサ・ルシリエ…ユリ科で和名「ユキゲユリ・雪解百合」


イメージ 9
チオノドクサ・ルシリエ…小アジア原産で、群生する様は息をのむほどの美しさです


イメージ 10
タチツボスミレ(立坪菫)…スミレは種類が多く、名札が無いと名は解りません


イメージ 11
タチツボスミレと「モンキチョウ?」


林下にはカタクリの花が沢山咲いています

イメージ 12

イメージ 13

イメージ 14

イメージ 15


有用試験区の木々にも花が咲いています

イメージ 16
アーモンド…和名はあまり使われませんが「扁桃・ヘントウ」というそうです


イメージ 17
アンズ(杏)…英名は「アプリコット」、長野県の森地区は"あんずの里"で有名です


イメージ 18
シデコブシ(幣辛夷)…別名「ヒメコブシ」、日本固有種で愛知県などには自生します


イメージ 19
ケイオウザクラ(啓翁桜)…(シナミザクラ×コヒガンザクラ)


イメージ 20
ケイオウザクラ…初春から花屋で販売される切り花の桜は、この種です


イメージ 21
フッキソウ(富貴草)…庭のグラウンドカバーとして植栽されています




イメージ 22

2016年3月20日(日)・清瀬市中里地区に残る24,717㎡の雑木林は、「東京都における自然の保護と回復に関する条例」に基づき、平成元年に東京都により清瀬中里緑地保全地域として指定されています。空掘川に面したこの河岸段丘斜面には自生の「ヒロハノアマナ」が群落します。今年は花の盛りに少し遅れてしまいました。

イメージ 1
中里緑地保全地域B地区…ヒロハノアマナが群生していますが、よく撮れません


イメージ 2
ヒロハノアマナ(広葉の甘菜)…日本固有種で、ユリ科の多年草です


イメージ 3
ヒロハノアマナ…線形の葉がアマナよりも広く、中央に白線のあるのが特徴です


イメージ 4
ヒロハノアマナ…チューリップの原種に似ていて、嘗てはチューリップ属でした


イメージ 5
ヒロハノアマナ…アマナの名は、球根が甘く食用できるところからきています


イメージ 6
ヒロハノアマナ

ヒロハノアマナの自生地には、この花の終わる頃にはカタクリの花が大群生し"清瀬カタクリ祭り"が開かれ、多くの人で賑います。カタクリの花の後には今度は、イカリソウの花が群生しますが、この頃には中里の雑木林の中は、ひっそり静まります。

イメージ 7
カタクリ(片栗)…B・C・地区共、数輪のカタクリの花が開花していました

中里緑地保全地域には、他にもいろいろな山野草が咲いています

イメージ 8
ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)…まだ花色が薄いです


イメージ 9
ヒメニラ(姫韮)…直径2㎜ほどの小さな花です


イメージ 10
ムラサキケマン(紫華鬘)

清瀬を流れる柳瀬川と空堀川は、小金井街道に架かる清瀬橋上流で、合流します

イメージ 11
左が空堀川・右が柳瀬川…空堀川は武蔵村山市の"かたくりの湯"裏の沢が源流


イメージ 12
柳瀬川…狭山湖が源流ですが、今は貯水池に塞き止められ、堤防下から流れます


イメージ 13
柳瀬川…ここの土手にも色々の野草が咲き、観察に来ます


イメージ 14
フラサバソウ…ヨーロッパ原産で、別名は「ツタバイヌノフグリ」


イメージ 15

フラサバソウ…明治初年の長崎で、フランスの植物学者であるフランツェとサバティエにより最初に採取され、フラサバの名は両氏の名を組み合わせたものです。

イメージ 16
フラサバソウは「イヌノフグリ」に似ますが、この種の方が蕚や葉に毛が多いです


イメージ 17
フラサバソウは花弁の筋が青紫ですが、イヌノフグリの筋は赤紫です


イメージ 18
レンギョウ(連翹)


イメージ 19
コブシ(辛夷)…辛夷の特徴である小さな葉を1枚、花の下に付けています


イメージ 20
コブシ…花の下に葉がつかないのは"タムシバ"…青空に白い花が映えます


イメージ 21
ノミノツヅリ(蚤の綴り)…信号で止まった交差点の道端に生えていました

空堀川から野火止用水緑道を通り、薬用植物園へと向かいました



↑このページのトップヘ